美術館巡り

【美術館巡り】美術館を何倍も楽しめる!僕が初心者の時に知りたかったことをざっと解説します。【③近代の多様な美術】

こんにちは!まろんぼーいです。

 

今回は、「初心者が美術館巡りを何倍も楽しむために知っておく事前知識」シリーズ第3弾です!

 

このシリーズでは、以下の項目について解説してきました。

 

①まずは「印象派」を押さえよう!

(1)印象派は絵画の黄金時代

(2)黄金時代を彩ったスーパースターたち

②ちょっと時代を遡って、「ルネサンス」!

(1)ルネサンス、それは絵画のキリスト教からの解放!

(2)ルネサンスの3大巨匠

③近代の、多様性のある絵たち

(1)絵画のあり方を根底から覆す時代

(2)超有名な、「この絵の意味は? シリーズ」

 

 

①、②については以下の記事で解説しています!

 

 

 

今回は③について解説します!

 

 

③近代の、多様性のある絵たち

(1)絵画のあり方を根底から覆す時代

 

①、②で解説したような美術は、現代人にとってなじみのあるものだったかと思います。

今回は、そのような「絵画の当たり前」に挑戦する20世紀の美術家の運動の中から有名なものを紹介します!

 

ただし、①や②に比べると初心者にとっては少し難しいので、「へーこういうのもあるんだ」くらいに見ていただければと思います。

 

・キュピズム

はい、いきなりなじみのない言葉が出てきたかと思います(笑)。

わかりやすくお伝えすると、こうです。

「ピカソ系の絵」

こういうとなんとなーくイメージできるのではないでしょうか。

そうです、ピカソの絵って見ても全然理解できなくないですか?(笑)。

僕も全くわかりませんでした。

 

この概念を説明すると、以下のようになります。

 

僕たちが見ている景色って三次元です。

一方で絵画は二次元であり、いかに人間が見ている3次元に見せるかがこれまでの絵画でした。

キュピズムの画家は、逆にそう言った三次元に見せるイリュージョンから絵画を解放し、それぞれの部分を二次元で表現することに挑戦したのです。

素人の僕たちからすると、この考え自体理解が難しいですよね(笑)。

なので、そのような僕たちが見ている世界が正しいといった「当たり前」に挑戦したのがキュピズムの画家だったんですね。

 

 

・ダダイスム

ダダイスムはいよいよ聞いたことがないかと思います(笑)。

僕はこの運動、絵画の在り方を非常に考えたことによる運動で、どこか哲学チックなものを感じるので個人的には非常に好きです。

 

ダダイスムがどういうものかというと、「芸術に関わらずとにかく既成概念や正しいと思われている価値を疑う!」といったものです。

初めて見るとかなりぶっ飛んでいる考えに思えるかと思いますが、よくよく考えてみると自分の当たり前って何だろうと深い思考にはまっていきます(笑)。

 

・シュルレアリスム

最後に、シュルレアリスムを紹介します。

これはダダイスムの影響を受け出てきた運動です。

現実ではないような、夢、無意識の世界に挑戦した運動で、不思議な絵が多いのが特徴です。

 

現実で見る絵だとモデルを見ながら描けると思いますが、夢や無意識を絵にするって…どういうこと(笑)。

シュルレアリスムの絵は受け手の想像次第でめちゃくちゃ印象が変わるので、鑑賞しながら「この絵はどういうことを暗示しているのだろう」と自分なりに想像するのがすごく楽しいですよ!

 

 

それでは各運動の代表画家を1名厳選して紹介します!

 

・ピカソ

泣く子も黙るピカソの登場です。

先ほども解説しましたが、ピカソはキュピズムの画家です。

ただ、ピカソって時代によって画風が全く異なっており、普通の絵を描いていた時期もあります。

ちなみに、めちゃめちゃ普通の絵もうまいです!

一般ウケするの写実の絵(現実で見るような絵)を究めた上で、それを超越してキュピズムに至ったんですね。

代表的な絵だと、やはり「ゲルニカ」ですね。

ピカソ『ゲルニカ』

 

ゲルニカは戦争が多かった当時、ヒトラーやムッソリーニがスペインのゲルニカを攻めた際の戦争に苦しむ人を書いたものです。

キュピズムで立体感を排除している特徴があり、加えて絵の内容もピカソ独特のものとなっています。

現実で僕たちが見ることのない光景であるのにもかかわらず、人々の苦しみが非常に伝わってくる不思議な作品です。

 

そういえばピカソって昔の人のイメージがありますが、1970年代まで生きていた人なんですよ!

 

 

・デュシャン

この名前は聞いたことがない人がほとんどかもしれません。

僕もデュシャンの作品はほとんど知りませんが(知識不足)、デュシャンの「泉」はダダイスムの代名詞ともなっている作品なので紹介します!

 

デュシャン『泉』

 

これ、芸術作品に見えますか(笑)?

そうなんです。ぱっと見、芸術作品には見えないんです。

 

それどころか、この作品を説明すると、「既製品のトイレをさかさまにおいて、偽名のサインをしたもの」です…(笑)。

デュシャンの主張は、「自分で作ることが重要なのではなく、自分が選ぶことが重要なのである」といったものでした。

 

どうですか?理解できますか?

正直好みが相当分かれるものだと思います。

ただ、こういう当たり前を当たり前ととらえない哲学的思考が好きな方にはもってこいの運動だと思います!

 

・ダリ

最後に、シュルレアリスム代表のダリを紹介します。

 

ダリといえば、「グニャグニャ曲がった時計」と覚えてもらえば最初はいいんじゃないかなと思います(笑)。

 

そのグニャグニャ時計がある有名な絵画は、こちらですね。

 

ダリ『記憶の固執』

 

こちらの作品にダリが込めた想いは、普段当たり前にある「時間」を、時計が溶けていることを描くことによって「時間が溶けている」、つまり「当たり前のない非合理な世界」を表現しようとしました。

 

ちょっと説明が下手で理解しづらいかもしれません…。

伝えたかったのは、シュルレアリスムはこういった当たり前のない非合理な世界を表現することに注力したことが特徴であるということです。

こういった時間を題材にしたものだけでなく、自分の潜在意識だったり、空だったり、ほんとに多種多様なものを題材にして非合理的な世界を表現しています。

同じような絵がないので全く飽きずに見れますよ!

 

 

 

今回は近代の美術について紹介しました。

3回にわたって初心者のための事前知識を紹介してきました。

これだけ知っていればもう美術館を十分に楽しめます!

 

美術館はある時代や画家を特集したものが多いです。

いろんな作品を見ると、ほんとにどんどん詳しくなっていきます!

今回身につけた知識を使って、インプットをブーストしていきましょう!!!

 

 

ありがとうございました!