こんにちは!まろんぼーいです。
本日は、本紹介シリーズの第2弾です!
今回は、こちらの本について紹介させていただきます!
でも実は僕、尿酸値が高くてですね…
ビールはもう控えよう、尿酸値を上げないお酒ってなんや…
その結果、ハイボール一本になっていました(笑)。
でもこれってビールを飲まないようにする人が飲むイメージがあったから飲んでいただけだったんですね。
たまたま書店で物色していた時にこの本を見つけて、
「現代の科学的に正しいお酒の飲み方、気になるぞ…」
と、衝動買いをしてしまったのがきっかけです!
でも、この本、衝動買いで買いましたが本当に買ってよかったです。
科学、歴史など客観的知見が好きな僕にとってはもう琴線に触れまくりでした(笑)。
今回は、その中で有益だった話に絞って解説させていただきます!
目次
〇飲酒の科学
・【尿酸】尿酸に影響を与えるのは酒量と肥満
・【血糖値】アルコールはむしろ血糖値の上昇を抑える
・【中性脂肪】原因はお酒よりおつまみ
〇酒乱の科学
・「お酒の強さ」のメカニズム
・「記憶がない」メカニズム
〇「ワインを趣味にする」
・お酒を飲むことを趣味にしてしまえばいい
・なぜワイン?
〇最後に
それでは始めていきましょう!
〇飲酒の科学
・【尿酸】尿酸に影響を与えるのは酒量と肥満
すみません、僕が尿酸に非常に敏感でこの項目が一番印象に残っているので、
最初に書かせていただきました(笑)。
「尿酸なんて気になったことすらない」という幸せな方のために言っておくと、
尿酸は値が高い状態が続くと、「痛風」を起こします。
痛風って、「風が当たるだけで痛い」から名前が来ていて、
足の指などに痛みが来るものですが、文字通り激痛で、
例えば僕の会社の知り合いは痛すぎて階段の上り下りができなく、エレベータが点検中の時なんかは同僚におんぶしてもらっていました…
尿酸は遺伝の影響が大きい値で、僕も常に高尿酸ラインぎりぎりをさまよっている人間なので、恐怖におびえています(笑)。
そこで本書を手に取ったのですが、
結論から言います!
尿酸に影響を与えるのは、「飲酒量」と「肥満」です!
「えっ、プリン体を多く含むビールが一番良くないんじゃないの?」
痛風を気にされている方は、こう思うかと思います。
確かに、尿酸はプリン体から作られるようです。
ただ僕もびっくりしたのですが、人間の身体の中のプリン体って2~3割は飲食で摂取されますが、
7~8割は体内で生成されます!
細胞やエネルギー源であるATPにもプリン体が含まれているので、
普段の新陳代謝や激しい運動で尿酸が生成されているようです。まじか。
僕が次に思ったのが、
「ビールをやめればいいってことはわかったけど、飲酒量が多いのが影響を与えるってのはどういう理屈や」
ということ。
こちらについても本書では明確に解説してくれています。
まず、アルコールは先ほど挙げたATPの分解を促進すること。
ATPはプリン体を含んでいるので分解されると尿酸を生成します。
次に、腎臓からの尿酸の排出を抑え、利尿作用を促進すること。
よく、お酒を飲むとトイレが近くなる、なんて言われますが、
たくさんトイレに行っても尿酸は排出されず身体の中にとどまってしまうんですね。
これが「飲酒が尿酸値を上げる」メカニズムのようです。
また、肥満も尿酸に影響を与えているようです。
「肥満と診断された人の7割が高尿酸」というデータがこれを示しています。肥満こわい。
日ごろから飲酒、食事、運動など生活習慣に気をつけろってことですね。
これがなかなか難しいんですけどね…
また、水を多く飲むことも科学的に尿酸値を上げないのに効果的のようです!参考まで!
・【血糖値】アルコールはむしろ血糖値の上昇を抑える
次に健康といえば多く出てくる話題、「血糖値」。
白飯など糖質をとると血糖値が急上昇して、インスリンが急激にたくさん出る。
このインスリンが脂肪合成を促進し脂肪分解を抑制するから脂肪が増える。
これが肥満になるメカニズムである、ということくらいは僕も知っていました。
でも本書を読んで驚いたのは、高血糖のやばさ。
心筋梗塞のリスク上昇、糖尿病など病気に関するものから、
食後の集中力低下、人間の老化の原因である「糖化」の促進など日常に関わることまで、
様々な悪い効果があるようです。(詳しくは本書を読んでみてください)
高血糖、コワイ。
よく飲酒と高血糖は関係があるといわれていますが、むしろアルコールは高血糖を抑える働きがあるようです!
食パンと一緒にアルコールを摂取した場合としなかった場合で、
アルコールを一緒に摂取した場合の方が食後血糖値が抑えられた、なんて研究もあるみたいです。
ただし、やはり飲みすぎ、食べ過ぎは良くないみたいですね…
・【中性脂肪】原因はお酒よりおつまみ
最後に悩んでいる方が多いと思われる、「中性脂肪」。
かくいう僕も、最近運動不足&不摂生で5kgほど体重が増えてしまっており、気になっています…
この中性脂肪に関しても、飲酒は適量であればそこまで影響がないと本書では述べられています。(適量については最後の項目で解説しています)
むしろ大事なのは、「おつまみ」。
たしかに、飲むとついつい食べ過ぎてしまうことはあるかもしれない…
でも本書で述べられている対策は、至極シンプルなんです!
「糖質を抑える」、これだけ。
血糖値の項目で述べた、糖質がここでも出てきましたね。
やはり、血糖値と中性脂肪、つまり肥満は大きく影響があるようです。
本書では食べるべき食事として、「オサカナスキヤネ」で覚えろと言っています。
気になる方は本書を読んでいただければと思います。
ここまで、「飲酒の科学」についてざっくり解説させていただきました。
次は、個人的に面白かった「酒乱の科学」について解説させていただきます。
〇酒乱の科学
・「お酒の強さ」のメカニズム
お酒の強さに関しても本書では面白いメカニズムを紹介してくれています。
そもそもお酒を飲んだとき、体内では以下のように分解されます。
アルコール → アセトアルデヒド → 酢酸
「アルコール → アセトアルデヒド」の過程ではアルコール脱水素酵素が働き、
「アセトアルデヒド → 酢酸」の過程ではアセトアルデヒド脱水素酵素が働きます。
このアセトアルデヒド脱水素酵素の働きが、一般的なお酒の強い、弱いにかかわっているようです。
ただしここで面白いのは、酒乱になる人はアルコール脱水素酵素の働きが弱い人ということです。
お酒の強い弱いと、酒乱になりやすさには、別のメカニズムがあったんですね。
「自分のタイプはどれだろう」と考え自分の身体のメカニズムを知ることは非常に不思議で面白くないですか?
・「記憶がない」メカニズム
次に、「飲んで記憶をなくす」メカニズムです。
うーん、僕も、思い当たる節がないとは言えない…
記憶をつかさどっているのは、脳の「海馬」です。
アルコールを大量摂取すると、海馬の働きが阻害されるみたいです。
ただ、他の中枢機能は働いているのでその場では普通に話せたり家に帰れたりするようです。
ちなみに酒乱になっているときは、「大脳新皮質」という理性をつかさどっている部分がマヒしています。
これによりより本能をつかさどる「辺縁系」が強くなり、変な発言をしてしまうようです。
いずれにせよ、飲酒は脳への影響が大きいんですね。
ちょっとここまで知ると、飲酒が怖くなってきた…(笑)。
〇「ワインを趣味にする」
ここまで飲酒の影響、メカニズムについて書かせていただきました。
「身体に悪い」という話が多かったので、飲酒にネガティブなイメージを感じてしまったかもしれません。
もちろん飲みすぎは良くないと思いますが、「生活の中でお酒を断つことなんてできない!」という方も多いかと思います。
よいうことで、最後は本書を踏まえて僕なりに「今後こうお酒を飲んでいく!」と考えたものについて紹介したいと思います。
端的に言うと、「ワインを趣味にする」ことです!
「ここまで飲酒は良くないと学んできたのに、こいつはアホなのか?」
と思われた方、ちゃんと本書を踏まえて考えた結論なので、もうちょっとだけ付き合っていただければ嬉しい…(笑)。
・お酒を飲むことを趣味にしてしまえばいい
まず、「趣味として」が重要だと思っています。
本書では、「飲みすぎは良くないが、適量はそこまで悪影響があるわけではない」と述べられています。
でもどうしてもお酒を飲むときって、会話で盛り上がってお酒が進むことが多いと思うんです。
「会話が主目的」となっていて、お酒が、「主目的をより良いものにするためのツール」となっているからこればかりはしょうがないと思うんです。
なので、「お酒を飲む」ことを主目的としてしまえばいいと思ったんです。
そうすれば、むやみに飲みすぎることは無いですし、ゆっくりとお酒自体を楽しめると思います。
・なぜワイン?
数あるお酒の中でワインを選んだ理由について述べます。
まず、健康的な効果。
ワインは糖質が低いです。日本酒に1/3程度とのこと。糖質が多いのは良くないことは、上で解説しました。
他にも、「糖化を抑える」、「ポリフェノールによる抗酸化作用」、「腸内環境を整える」などの効果が本書では解説されています。
ちなみにですが、本書では、お酒を飲む量として、20g以下を適量としています。
この範囲であれば、身体への悪影響はそれほどないという量です。
これはワインでいうと、2、3杯(日本酒なら一合)。
飲み会ならあっという間に超えてしまう量ですが、ワインをたしなむなら、
ちょうどいい量だなと思いました。
二つ目は、食事と合わせやすいということ。
上でもアルコールと一緒に食事をとることで血糖値上昇を抑えた話をしましたが、
ワインは食事と合わせる点については一番いいのではないかと僕は思うんです。
白、赤、ロゼ、スパークリングなど非常に多岐にわたるとともに、
食事と合わせることを表す「マリアージュ」なんて言葉があるくらいです。
次に、奥が深いということです。
趣味にするには、奥深さが重要だと僕は思っています。
ワインには様々な種類がありますが、それぞれの種類の特徴を知ったり、
高いワインと安いワインの違いを知ったりすると、きっと楽しいですよね。
以上の理由からワインを趣味にすることを挙げました!
「お酒を飲むこと自体を楽しめる」ようになりたいですね。
最後に
本日は、葉石かおりさん著の、「もっと!最高の飲み方」を紹介させていただきました。
今回取り上げたのはほんの一部で、本書では他に以下のようなことについて解説しています。
・飲酒によるがん、糖化のリスク
・漢方薬の効果
・焼酎、日本酒、ビールの比較
・ワインの楽しみ方
・薄毛との関係
etc…
興味が出るものばかりですね!
気になった方はぜひ本書を読んでいただければと思います。
「また、趣味としてのワイン」についてはまたどこかで書きたいなと思っています!
今回はここまで!
ご覧いただき、ありがとうございました!!